車の買取価格が高くなる時期
車の買取価格は日々変動しており、高く売れる時期もあれば高く売れない時期もあります。
そのためまずは、後悔しないよう車の売却にベストな時期について見ていきましょう。
もっともおすすめな時期は1月から3月
車を売る時期として、もっともおすすめなのが1月から3月です。
理由としては以下の2つがあげられます。
・1年でもっとも車が売れやすい時期のため
・自動車業界の決算時期のため
まず、1月から3月は就職や転勤などで新生活を送る方が多く、1年でもっとも車が売れる時期とされています。
一般社団法人 日本自動車販売協会連合会のデータによると、2018年から2021年でもっとも中古車(乗用車)の登録台数が多いのは、いずれも3月となっており、3月は1年でもっとも中古車が売れている時期だということが分かります。
また、自動車業界の中で決算時期といわれるのが、1月から3月です。決算時期を前にして買取業者は少しでも多く車を販売したいため、査定額が多少高くとも積極的に買取を行う傾向にあります。 これらの理由により、1月から3月の時期は他の月以上に高価買取が期待できるのです。
次におすすめなのは7月から9月
1月か3月の次に、車が高く売れやすいのが7月から9月です。この時期を自動車業界では、「第2の決算時期」と呼んでいます。
決算時期は他の月とは異なり、「高価買取キャンペーン」や「下取り強化キャンペーン」などさまざまな施策を取り入れながら、販売台数を稼ぐ時期です。
また、夏にはボーナスが入ること、さらに夏休み時期になることに加えて、9月には転勤や引っ越しが増えることから車の需要も高くなり、買取業者も積極的に車の買取を行う時期となっています。
車を売るのを避けたほうがいい時期
車が高く売れやすい時期がある一方で、車を売るのを避けたほうがいい時期もあります。
ここからは、車の買取価格が下がりやすい時期について解説します。
4月は買取価格が下がりやすい
1月から3月は車が売れやすい一方で、4月になると車の買取価格が下がる傾向にあります。
その理由として、以下の2つがあげられます。
・3月に車を販売した下取車の増加などの反動がくるため
・自動車税(種別割)の関係で車が売れなくなるため
前述のとおり、自動車業界では1月から3月が1年でもっとも多く車が売れる時期です。そのため、需要が落ち着き下取車が市場に増加するなどの反動から、4月になると車の需要が下がり、車が売れにくくなる傾向にあります。車の需要が下がると査定額も下がりやすくなります。
また、4月は自動車税の納税義務が発生することも、車が売れにくい原因の一つといえます。自動車税は4月1日時点で車を所有している人に課税される地方税で、原則1年分をまとめて納税する必要があります。
そのため、4月に車を売却する場合、すでに売却してしまった車の納税義務が発生します。
年末は出費がかさむため需要が減る
年末はクリスマスやお正月などの行事で出費がかさむ時期です。そうなると、「車を購入しよう」と考える方はどうしても少なくなりがちです。
そのため、車の需要も落ち込み、結果的に中古車相場が下がる傾向があります。
しかし、年が明けると反対に車の需要が増加し、査定も高くなる傾向の時期となるため、車の売却を検討している方は1月から3月を狙いましょう。
車の買取査定におすすめのタイミング
ここまで、車の査定が高くなる時期について解説しましたが、それ以外にも所有している車の状態によっておすすめできるタイミングがあります。
車検を受ける前
まず、車を売るタイミングとしてのおすすめは、車検を受ける前です。
「車検を通したほうが査定が高くなる」と思われがちですが、車検に通すことでかえって損をしてしまう可能性があります。
実は、車検を通したことによるプラスの査定より、車検にかかった費用のほうが高くなってしまうことが多いからです。
ただし、車検が切れてしまうと公道を走れなくなってしまうため、車検が切れるギリギリの時期は避けて、余裕を持って手続きをすることをおすすめします。
モデルチェンジする前
車はモデルチェンジを繰り返し、外観や内装、装備面をグレードアップしていきます。
一般的には、最新のモデルであるほど高い買取金額になりやすく、反対に古いモデルになるほど買取金額が下がる傾向にあります。
そのため、モデルチェンジをした直後から型落ちとなってしまい、査定額が下がるモデルが多く存在します。
車をできるだけ高く売りたいと考えている方は、型落ちになる前に売却を検討してみてください。
走行距離が100,000kmを超える前
走行距離が100,000kmを超える前の時期も、車を買取に出すタイミングとしておすすめです。なぜなら、走行距離が100,000kmは一つの目安と考える方も多く、それを超えてしまうと査定額が下がる可能性があるためです。
一般的に走行距離が100,000kmを超えると「性能が劣化してきている」と判断されやすく、市場価値も下がってしまいます。
そのため、走行距離50,000kmの車と100,000kmの車では、買取金額に大きな差が出ます。車を買取に出すタイミングに悩んでいる方は、走行距離も一つの判断材料として考えましょう。
自動車税(種別割)など税金が発生する前
前述のとおり、自動車税(種別割)は4月1日時点で車を所有している人に課税され、1年分をまとめて納付しなければなりません。
そのため、4月1日時点で車を所有しており、4月中に車を売却すると、所有していない車の自動車税を1年分払わなければなりません。
ただし、払いすぎた自動車税(種別割)については、廃車にした場合は還付金として返ってくることや、買取店が査定額に上乗せして含めるといった形で、未経過相当額については戻る可能性があります。しかし、軽自動車には還付金の制度はありません。
車の売却を4月前後に検討している方は、4月1日になる前の3月中に売却してしまうことをおすすめします。
車の買取査定が下がる要因
いくら売却時期やタイミングがよかったとしても、車の状態自体がよくなければ査定は高くなりません。
ここでは、車の買取査定が下がってしまう原因について見ていきましょう。
車に修復歴がある
車の買取査定では、修復歴が査定金額に大きく影響する場合が多くあります。 日本自動車査定協会によると、修復歴のある車とは、「過去に交通事故やその他の災害により、車体の骨格部位を損傷し、修正、あるいは部品交換したものをいう。また、未修復の現状車も同様の判定基準を適応する。」とあります。
具体的には、溶接装着されている「フレーム(サイドメンバー)、骨格に該当するクロスメンバー、インサイドパネル、ピラー、ダッシュパネル、 ルーフパネル、 フロア、 トランクフロア」などに損傷がある、または修理されている車が修復歴ありの車となります。
中古車買取では修復歴がある車を嫌う傾向にあり、査定額が下がる原因となります。
このように、売ろうとしている車がこれまでどこを修理しているか、それが修復歴に該当しないかを確認しておく必要があります。
年式や走行距離が一定基準を超える
年式では10年、走行距離では100,000㎞を超えると査定価格が下がる傾向にあります。これらの基準を超えた車は、部品が劣化し、故障しやすい車の目安とされているためです。 一般的に、走行距離は年間10,000kmが目安とされており、そこから単純計算すると10年で100,000kmとなります。
ただし、中には5年で100,000㎞といったケースや、5年で10,000㎞など走行距離が少ないケースもあります。
しっかりと点検整備されていれば大幅なプラスの可能性も高いですが、年数に対して走行距離が少なすぎる場合に整備記録などがないと、「メンテナンスせず放置していた」とみなされて査定額が下がる要因となることもあるため、年式と走行距離のバランスも一つのポイントとなります。
車種の人気が下がる
車の売却には、今時点での車種の人気も査定結果に反映されます。 人気の車種であれば再販価値があるため、年式が古くとも査定額が高く出る可能性がありますが、需要が少なめの不人気の車種の場合、年式が新しくとも査定額が低くなりがちです。
車の状態がよければそれなりの査定額はつきますが、不人気の車種では高額査定が難しいことを認識しておきましょう。
内装・外装に傷や汚れが目立つ
年式や走行距離だけでなく、車の内装や外装に傷や汚れが目立つ場合も、買取金額が下がる要因となります。 特に、目に留まる傷やへこみがある場合は査定の減額対象になり、傷やへこみの程度によって査定額に影響があります。
また、内装についても同じく、穴をあけて小物を取り付けたり、シートに取りにくい汚れが付着していたりすると査定が下がる原因になります。 普段から内装を汚さないように使用することも、査定を下げないためのポイントです。
時期以外に車の買取価格をアップさせるポイント
車の買取価格は時期やタイミングを選ぶことで高く売れる可能性がありますが、それ以外にも査定を高くするためのポイントがあります。
下取りではなく買取で売る
車を売る際は、下取りではなく買取のほうが高価買取が狙いやすくなります。 下取りでは、人気の車種やオプション装備がついているといったことが査定のプラスになりにくく、高額査定が期待できないからです。 そのため、特に人気の車種で高額査定が期待できる場合は、下取りではなく買取店を利用することをおすすめします。
できるだけきれいに掃除をしておく
車の買取を依頼する場合は、普段からできるだけきれいに掃除しておくことも重要です。 車の掃除が行き届いているからといって高額査定になるわけではないですが、汚い車は「メンテナンスをしていないのでは?」など、普段から雑に扱っているとみなされ、査定に悪影響が出る可能性があります。 少しでもよい印象を持ってもらうために、査定前には必ず洗車と室内清掃を行うこと、また車内の臭いも気を付けましょう。
傷やへこみを無理に修理しない
売ろうとしている車に傷やへこみがある場合、査定で減額される可能性があるため、「査定前に修理をしておこう」と考える方も多いかもしれません。 しかし、傷やへこみがあったとしても、無理に修理をしないことをおすすめします。 なぜなら、傷やへこみによる査定でのマイナス評価より、修理代のほうが高くついてしまう可能性があるからです。
また、傷が気になるからといって、自分で修理をするのもやめておきましょう。素人が修復をしてかえって傷が目立つようなことになると、業者では再度、元の状態に戻してから新たに修復をするといった手間がかかるため、査定で減額される可能性があります。
オプション装備も査定がアップする可能性がある
車に、純正オプション装備が付いているのか、付いていないのかによっても査定金額が異なります。
特に、査定がアップしやすい純正オプション装備は、レザーシート、サンルーフ、高性能なカーナビ、高級オーディオなどです。
純正オプションは特に査定が上がりやすいですが、社外品でも査定額が上がる場合があるため、外さずに査定を受けてみてください。
純正のパーツを探して準備しておく
愛車をカスタムしている方は多いですが、カスタムカーはマイナス評価をされやすいため、注意が必要です。一般的には、純正品のほうが好まれる傾向にあります。 ただし、カスタムをしていたとしても、純正パーツを保管している場合は問題ありません。査定を受けるときに、純正パーツを保管していることを必ず伝えましょう。
車の買取価格を上げる交渉術とは
車の買取価格を上げるためには、業者との交渉も大きなポイントとなります。 ここからは、車の買取価格を少しでも上げるための交渉術について見ていきましょう。
本気度をアピールする
車の買取価格を上げる交渉術として重要なのが、本気度をアピールすることです。 なんとなくの査定ではなく、売却を前提とした査定であると伝われば、金額交渉に応じてもらいやすくなります。 今すぐ車を売りたい理由を伝えて、本気度をアピールしましょう。
他店の査定額を交渉の材料にする
査定額の交渉をするときは、他店での査定額を交渉材料にすることも重要です。他店で査定をしていることが伝わりやすいですし、前述した本気度のアピールにもなります。
愛車のアピールポイントを書き出しておく
買取価格の交渉をしたくても、人によってはうまく話せない場合があるかもしれません。
そのため、愛車のプラス評価につながるアピールポイントを書き出して、交渉時にスムーズに話せるようにしておきましょう。 事前に準備しておくことで、細かいことを思い出すことができ、本番でも自信を持って交渉できます。
車の買取価格は高くなりやすい時期を狙おう
繰り返しになりますが、車は高く売れやすい時期と、売るのを避けたほうがいい時期があります。 しかし、実際に車を売りたいと考えていても、「どこで売るのがいいか分からない」という方は中古車買取・中古車査定のアップルをぜひ検討してみてください。
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