なぜ車は盗まれるのか?
なぜ車の盗難が後を絶たないかというと、海外で日本車が人気であるという理由があります。 そのため、日本車を盗んで不正に売却し、海外で売るという手口が横行しているのです。人気があるということは高値で売れるということですので、盗難被害がなかなか減らないという現状があります。
また、盗んだ車を解体して利用するというケースも多くあります。 解体した盗難車同士を合体させて一台の車として不正登録をするなどという手口もあるのです。このように、売却したり解体して使うということだけではなく、犯罪などに悪用されるケースも少なくありません。車両を使った犯罪の場合ナンバープレートから持ち主などを割り出しますから、盗難車を使うことで犯罪者の身元をわからなくする、目くらましになるなどの理由から盗難車を使うということが多くあります。このように、犯罪に使うために車を盗難するというケースも後を絶ちません。
盗まれやすい車とは?
車にも盗まれやすい車と盗まれにくい車というものが存在しています。基本的には人気の高い車が盗難されやすく、ランドクルーザーやプリウスなどの人気があるエコカーは盗まれやすい車だと言えるでしょう。
2020年11月調査の盗難車ランキングでも、トヨタ ランドクルーザーが盗難数1位となっていますので、盗難する側にも人気がある車だということがわかります。このような人気が高いエコカーだけでなく、 ハイエースも盗難されやすい車として知られています。 ハイエースが盗まれやすい理由としては、海外で人気の高い車だからということがあるでしょう。ハイエースはライトバンで燃費が良く、荷物も多く詰める、家族とのレジャーなどにも便利と使い勝手のいい車として知られていて、海外では根強い人気がある車なのです。需要が高いだけに、高値で売れるということから盗まれやすい車として長く君臨してしまっています。盗難車の使い道としてはやはり海外への売却ということが多くなっているので、海外でも知名度や信頼度が高いトヨタ車が盗まれやすいという傾向はあるようです。
盗難対策は何をすればいい?
では、車の盗難対策をするには具体的にどのようなことをすればいいのでしょうか。
まずはドアロックをしっかりとかけることです。 ドアロックをかけていても盗まれるケースはありますが、ドアロックをかけていることで盗むのにも時間がかかるようになりますし、鍵を壊したりすることで音がしてしまうため盗む側も躊躇する傾向があります。ある程度狙われにくくする効果はありますので、ちょっと車から離れるだけだし……と油断せずに車から離れる際にはドアロックをかけましょう。
タイヤロックをかけるというのも効果的です。 タイヤロックをかけることで、タイヤが動かないという状況を作り出すことができますから、盗みにくくなります。また、車本体ではなくタイヤやホイールを狙った盗難などの防止にも繋がります。
車にカバーをかけるのも一定の効果があるでしょう。 車カバーをかけることで、盗難の手間を一段階増やすことができますから、盗難する側の意欲を削ぐことができます。盗難するにもカバーを外すというひと手間をかけなければならず、周りからも見つかりやすくなるので避ける傾向が強くなるのです。また、高級車の場合にはカバーをかけていれば、そこにあるのが高級車だということもバレませんし狙われにくくなるでしょう。
より厳重に盗難対策をしたいと思うのならば、駐車場に防犯用のセンサーライトや防犯カメラを設置するのもおすすめです。 これらの装置があるだけで、盗難のハードルは格段に上がります。人感センサー付きのライトなどを設置すれば不審者が来た時にライトが点灯して、盗難しに来た相手を警戒させて盗難を防ぐという効果があるのです。また、防犯カメラがある家には近づきたくないと思うのが犯罪者の心理ですから、防犯カメラを設置するだけで抑止力になります。センサーライトにはダミーの防犯カメラがついているものなどもありますので、確認してみるといいでしょう。
これでも不安があるという時には、警報装置を設置するのもいい方法です。 車の異常を感知して警報音が鳴るもので、簡易的なタイプから本格的なタイプまで幅広い種類があります。お手頃に買って設置できるタイプのものも多くありますから、カーショップなどに相談してみるといいでしょう。
盗難対策をしっかりして、安心のカーライフを!
このように、車の盗難は他人事ではありません。誰にでも盗難される可能性はありますから、日ごろからしっかりとした防犯意識を持つことが大切です。ロックをかけるのはもちろんのこと、カバーをかけたり防犯カメラや警報装置をつけたりと色々な防犯対策がありますから、自分に合った対策を取って大切な愛車を守りましょう。